緑と花に
囲まれた道を

大きな樹に逢いたくて
少女は歩いている


分かれ道に出会い

ふと目をやった向こうに
大きな森があり

時々静かに
この地を眺める熊がいる



あの毛皮って温かそうよねぇ
なんて思いながら

森・・・ね
でも今日は一本樹の気分だわ

閃めいたように
泉の音のする方へと向かう



泉と大樹は少女を迎え
そして共に遊び

少しだけ疲れた少女は
樹に寄りかかり目を閉じる


まるで
月夜のような静けさに

幹の音と
葉の音と
泉の音と
風の音と

耳を澄ましていると
不思議と人と話しているようで

満たされた気持ちになって
そして家路につく



家に帰ると
約束されたかのように

夕方になり
少し冷えた体を温めるスープと

そして
温かな会話が始まる





【追記】

樹々と共に
遊ぶつもりで出かけた少女ですが

意外と
満たされたと感じたのは

遊び終えたあとの
静かなひとときかもしれない・・・


そんな意外性が
面白いうたとなりました



これが楽しいとか
これが面白いとか

そういうことの脇に
ちょんとオマケみたいにあるものに


あえて
意識を向けてみると

新たな宝物に
気づきやすいかもしれません


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収穫の秋

特技は自分を守護してくれるもの

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