大木の見守る
泉のある館で

女性は体を禊ぎ
絹の服を着る


自ら育てた花に
語りかけながら

一本一本摘んで
花束を作り出していく



それもまた
彼女にとっては

糸を紡ぐような
彩りを生む時間



近くに住む少女が
花を見せてとやってくる

その手には
道で見つけた花もある


あなたも
綺麗な花を持っているのねと

女性は笑い
互いの手の花を数本ずつ交換する



道の花と
庭園の花と

自然の育てた花と
人手の育てた花と

コラボレーションが
生まれてゆく



庭園の中には
笑い声が響き

道ゆく人も
その声に頰が綻んでゆく


温かく
香り高いお茶を淹れ

女性と少女は
門の外へ持ち出して


少し
お行儀が悪いけれどと

悪戯な
表情を浮かべながら

水場に足をつけて
ティータイムを迎えている






【追記】

女性にも
少女にも

それぞれが
違う時間を持ちながら


日常の
細やかな時間の中で

互いに
何かを生み出しています



女性は意識的に
少女は無意識に


意識的で
静けさの宿っている表現も

無意識で
無邪気さいっぱいの表現も


そのどちらにも
尊さは存在しています



いつも
意識していない部分に

ちょっと
意識を向けてみたり


いつも
意識している部分から

ちょっと
意識を反らしてみたり


そんなことを
遊び気分でやってみると

広がりのようなものを
感じやすい日かもしれません



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