ねぇ
あなたは


綺麗なものや
小さなものに

足を止めて
見惚れていたら


周りから
置き去りにされたことはない?



わたしは
あるよ


街の素敵なウィンドウや
道端に咲く小さな花達や

雲間から射す一筋の光や
林から聴こえる虫の声に


立ち止まった瞬間
置いて行かれてしまったこと



皆は
お喋りに夢中で

立ち止まった
私には


全然気づかなくて
沢山泣いたよ

置き去りが怖くなって
沢山泣いたよ



置いて行かないでって
ずっと心で叫んでいた

どうして置いてくのと
ずっと心で怒っていた



でも
本当に伝えたかったのは



「ねぇ 一緒に見よう」



きっと
私が立ち止まった風景は

すべて
私たちを呼んでくれてた



ねぇ
ここにいるよ

ねぇ
ここにあるよ


あなた



素晴らしさが
鋭さが

可愛らしさが
神秘が


ねぇ
ここにいるよ

ねぇ
ここにあるよ



あの日
立ち止まったとき

わたしは
皆に置いて行かれてしまった


それでも
伝えたいことがあるよ

沢山の風景が
私に話しかけてくれたことを



これから
あなたたちとお話ししたい



ねぇ
一緒に見よう


立ち止まった
風景を


ねぇ
一緒に見よう


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風景のご褒美

聖血 ~せいち~

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