幼い頃の食卓は
あまりに色褪せていて


大人になって
作り上げた

静かな食卓に
色とりどりの料理を並べて



美味しくなぁれって
唱えて作るだけで

お料理は格段と
美味しくなるのよなんて


ねぇ
母さん

本当はあなたに
教えて欲しかったことだよ



小さな頃から
きみはきみの母さんで

どこかで知っては
小さな手で包丁握って


自分で自分に作ること
自分で自分に教えること

それさえしてれば
それだけでいいなんて


本当は寂しいって
泣きたいくせにね



あの頃
与えられていたものが

美味しくなかった記憶が
あまりにも強すぎたんだね

与えられること
知らずに拒んでしまった



それでも
それだから

きみにだけ作れる料理があるから
きみにだけ作れる世界があるから


そのままのきみでいい
なにもかえなくていい


怖いなら
怖いままでいいから

差し出されたものに
今度は手を繋いでごらんよ



関連記事
スポンサーサイト

美しさを引き上げる知恵

音楽論と人間論

comment iconコメント ( 0 )

コメントの投稿